青森県八戸市で下校途中の女子児童を切りつけるというショッキングな事件が発生した。
しかも、容疑者は14歳の少年だったというのだ。
中学生は「殺すつもりだった」と供述
2019年11月12日午後4時40分頃、青森県八戸市で下校途中だった小学6年生の女子児童が刃物で切りつけられる事件が発生した。
女子児童は首に横10cmほどの傷を負い全治3週間と診断。
同12日の夜、同市内に住む14歳の少年が殺人未遂の容疑で逮捕されている。
速報として報道されている事件の内容はこうだ。
2019年11月13日 NHKニュース
青森 女子児童切りつけ事件 逮捕の中学生「殺すつもりだった」
12日、青森県八戸市で小学生の女子児童が下校中に刃物のようなもので首を切りつけられた事件で、警察は八戸市内に住む14歳の中学生の少年を殺人未遂の疑いで逮捕しました。少年は「殺すつもりだった」という趣旨の話しをしていて容疑を認めているということです。
12日午後4時半すぎ、八戸市新井田西の路上で小学校高学年の女子児童が1人で下校していたところ、後ろから徒歩で近づいてきた男に首を刃物のようなもので切りつけられ、全治3週間のけがをしました。
男は徒歩で逃走し、警察は、現場周辺の防犯カメラの映像や女子児童の話から、やせ形で髪の短い男が事件に関わった疑いがあるとみて行方を捜査していました。
その後、市内で特徴が似た人物を見つけ、事情を聞いたところ容疑を認めたことから、午後11時前に殺人未遂の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは八戸市内に住む14歳の中学生の少年で、調べに対し、「殺すつもりだった」という趣旨の話しをしているということです。
また、少年は「カッターで切りつけた」という趣旨の話もしていて、自宅からは複数のカッターナイフが見つかったということです。
警察は事件に使われたものか確認を進めるとともに、少年から事情を聴くなどして詳しいいきさつを調べることにしています。
少年はカッターで切りつけたと供述
女子児童を切りつけた疑いで逮捕されたのは、青森県八戸市内に居住している中学2年生で14歳の少年だった。
同少年は、警察の調べに対して「殺すつもりだった」「カッターで切りつけた」などの供述をしている。
その後、自宅からは複数のカッターナイフが見つかったという。
また、防犯カメラなどで撮影された下校するために1人で歩く女子児童と、その後方を尾行するように歩く少年の姿が、インターネット動画サイトなどにアップされている。
これらの動画では、少年は徐々に距離を詰めているが、女子児童は後ろから来る少年に全く気づいていない様子が見受けられる。
この直後、少年は歩いて女子児童に近づき、腕を回すようにして刃物で切りつけ、来た道を戻る様に歩いて逃走しているという。
周囲が見る少年との矛盾
事件が発生した翌日となる11月13日午後、八戸市教育委員会が記者会見を行い、伊藤博章教育長は少年の様子についてこう述べている。
「大きな事案等起こしたことのない生徒」
「(事件当日は)普通に学校に登校して、定刻に下校している」
「これまで入学時から昨日まで大きな事案等起こしたことのない生徒で、運動部の活動等にも積極的に取り組んでいる生徒」
これらの状況から連想できるのはごく普通の生徒だろう。
しかし、少年は取り調べに対してこの様な供述しているという。
「しばらく前から人を殺したかった。誰でもよかった」
少年の犯行は計画的であり、無差別的な犯行だったことが窺えるのだ。
これらの矛盾が語る少年の心の闇とは何だったのだろうか・・・。
今回の様な事件は、いつどの地域で起こってもおかしくない。
今後は各地域の警察・学校・ボランティアなどが連携し、生徒が安心して登下校できる環境を整備していかなければならないだろう。
今一番心配なのは被害に遭われた女子児童の心。
強烈なショック体験によって、PTSD(心的外傷後ストレス障害)なども心配される。
関係者の皆さんが協力して何よりも心のケアを優先してもらいたいと切に願う。