悪質な探偵が関わった違法行為～ハローワーク～

依頼を絶対に受けてはならない違法行為

ラブ探偵事務所では、正当な理由もない違法と思われる調査はお受けしておりません。
なぜなら、正当な理由のない調査は全て違法行為となるからなんです。

数年前、悪質な探偵が関わる数々の違法行為が明るみになり、多数の逮捕者が出たのはご存知でしょうか。
その全ては、個人情報の漏洩及び、個人情報の売買に関わるものでした。

「悪質な探偵」は、漏洩した個人情報を買い取り、依頼者に調査結果を報告しているケースもあります。
それでは、過去にどんな事件があったのか？
「悪質な探偵」が関わったかもしれない事件についてピックアップしてご紹介していきます。

２０１２年６月２２日　読売新聞

ハローワーク職員情報漏えい、加重収賄で再逮捕　

ハローワーク職員らによる職歴情報漏えい事件で、愛知県警は２２日、「ハローワーク横浜」非常勤職員、Ｎ容疑者（４７）（神奈川県藤沢市今田）を加重収賄容疑で、情報関連業者役員、Ｆ容疑者（５１）（同市菖蒲沢）を贈賄容疑でそれぞれ再逮捕した。

発表によると、Ｎ容疑者は３月２２日から５月２５日までの間、職場の端末から不正に取得した９６人分の職歴情報をＦ容疑者に漏らし、５月下旬にＦ容疑者から報酬として計９６万円を受け取った疑い。Ｎ容疑者は「給与だけでは生活できず、金が欲しかった」、Ｆ容疑者は「マンションのローン支払いなどのためにやった」と供述している。

捜査関係者によると、Ｎ容疑者は、２００３年秋頃からＦ容疑者に職歴情報の漏えいを始め、２００８年６月以降の４年間だけでも漏らした情報は３，０００件を超える。報酬は当初、１件につき５，０００円だったが、その後、１万円に増額されたという。

この事件で問題となったのは、ハローワークの現役職員Ｎが職場の端末から不正に取得した９６人分の職歴情報を第三者となるＦに漏えいし、報酬を受け取っていたこと。
また、Ｆはその職歴情報を９６万円もの報酬を支払って買い取っていたこと。

みなさんは、ここまで読んでみても「探偵なんて一言も書いてないじゃん」と思うかもしれないのだが、このニュースも「悪質な探偵」の違法行為に関わっているかもしれないんです。

個人情報の漏えいは悪質な探偵の飯の種

「飯の種」とは、生計を立てるための手段や、食べていくための仕事のことを言います。

この事件で解説すると、Ｎがハローワークの端末から不正に取得した９６人分の職歴情報は、Ｆが９６万円買い取っています。
ではなぜ、Ｆは９６万円もの大金を支払って９６人分の職歴情報を入手したのでしょうか？

報道されていないことなので、ここからは推測となりますが、漏えいにはこんなカラクリがあったのかもしれません。

Ｆも無駄に９６人分の職歴情報を入手したわけではなく、今日は１件、昨日は２件など、日々「情報屋」などから依頼を受けたものをＮに依頼していた可能性があります。
そして、３月２２日～５月２５日までで積もり積もった件数が、９６人分だったということかもしれません。

その場合、Ｆが入手した９６人分の職歴情報は、「情報屋」などに渡し、１件につき１５，０００～２０，０００円程度の報酬を「情報屋」などから得ていたと推察されます。
報道されているＦの職業は、「情報関連業者役員」となっていますので、もしかしたらＦは「情報屋」そのものかもしれません。

そして、「情報屋」も無駄に９６人分の職歴情報を入手したわけではなく、Ｆ同様に今日は１件、昨日は２件など、日々「悪質な探偵」から依頼を受けたものをＦに依頼していた可能性があります。
ここまでくるとネタバレ的な状態となっていますが、最後までお付き合いください。

「悪質な探偵」は、依頼者から調査依頼を受けた案件に対し、対象者の職歴及び、現在の勤務先などを判明せる目的で「情報屋」に調査を依頼していた可能性があります。
そして、ニュースの発端となったハローワーク現役職員のＮが不正に取得した職歴情報は、「Ｆ」「情報屋」「悪質な探偵」「依頼者」の順で、報酬と引き換えに報告されていったのかもしれません。

悪質な探偵がいなければ起こらなかった事件かも！？

このニュースでは、Ｎがハローワークの端末から不正に取得した職歴情報をＦに漏えい及び、売買したことだけが報道されているのです。
しかし、大元である「悪質な探偵」が依頼者に正当な調査方法を提案せず、違法行為を調査として受件することによって起こってしまった事件なのかもしれません。