2020年東京五輪にサーフィン追加競技決定
日本時間の2016年8月4日午前、ブラジル・リオデジャネイロで開催された国際オリンピック委員会(IOC)の総会で、サーフィンが2020年の「東京オリンピック」追加競技として正式に決定した。
このサーフィンはオリンピック初競技となるため、「東京オリンピック」のサーフィン会場には、千葉県の「外房」、神奈川県の「湘南」、東京都の「新島」、静岡県の「下田市」、愛知県の「田原市」などが名乗りを上げているのだ。
今回は、この「サーフィン」についてお伝えしていきたいと思う。
東京五輪のサーフィン有力候補地は?
開催予定地の最有力候補としてあがっているのはラブ探偵事務所の所在する千葉県の「外房」だ。
千葉県は海に囲まれており、太平洋沿いに位置する外房地域と、東京湾沿いに位置する内房地域に分かれている。
特に外房地域にはサーフショップが非常に多く、幼少期からサーフィンを始めやすい環境が整っているとも言える。
また、トップクラスのプロサーファーを多数輩出しているため、全国でも有名なサーフスポットでもあり、過去には千葉県勝浦市部原に所在する「部原海岸(へばらかいがん)」、千葉県長生郡一宮町東浪見に所在する「釣ヶ崎海岸(つりがさきかいがん)」や「志田下(しだした)ポイント」などで世界大会も開催されている。
千葉県勝浦市部原「部原海岸」
千葉県長生郡一宮町東浪見「釣ヶ崎海岸」「志田下ポイント」
千葉県勝浦市の部原海岸で開催された世界大会
MARUI PRO ’91 in HEBARA, Kelly Slater
Tom Curren, MARUI PRO 1990 in HEBARA 1/3
Tom Curren, MARUI PRO 1990 in HEBARA 2/3
Tom Curren, MARUI PRO 1990 in HEBARA 3/3
最有力候補地は千葉県長生郡一宮町?
国際オリンピック委員会のジョン・コーツ副会長が、2016年5月の会見で2020年「東京オリンピック」のサーフィン会場は『千葉県の可能性が最も高い』と明言している。
無数のサーフスポットが点在している千葉県なのだが、はたして「東京オリンピック」の追加競技として決定したサーフィンの会場はどこになるのか?
現在、有力候補地として名前があがっているのは外房地域の千葉県長生郡一宮町東浪見に所在するサーフィン上級者にはお馴染みの「釣ヶ崎海岸」や「志田下ポイント」。
この「千葉県長生郡一宮町」は九十久里浜の最南端に位置する太東岬手前の町で、「釣ヶ崎海岸」や「志田下ポイント」は1995年に「第23回丸井プロサーフィン世界選手権大会」、1996年に「第23回丸井プロサーフィン世界選手権大会」が開催された場所でもある。
1995年第23回丸井プロサーフィン世界選手権大会
1996年第24回丸井プロサーフィン世界選手権大会
千葉県の「外房」は、比較的大きな「波のうねり」が入りやすいため、海外のような巨大な波ではないものの、人の身長を超える高さとなる「頭オーバー」と呼ばれる波の状態の日が多く、週末などは各サーフスポットで頻繁にサーフィン大会が開催されている。
また、外房地域は夏の時期、海から陸に向かう「オンショア」と呼ばれる風が吹きやすい状態となり、サーフィンには適さない波となってしまう日もあるが、千葉県長生郡一宮町の海岸線は比較的影響を受けにくい立地であることも最有力候補となっている理由の1つだろう。
千葉県長生郡一宮町では追加競技決定に歓喜
2020年「東京オリンピック」でサーフィンの追加競技が決定した際、会場の誘致を進めていた千葉県長生郡一宮町の人達からは喜びと期待の歓声があがったという。
また、2015年にアメリカ・ロサンゼルス近郊のハンティントンビーチで行われたサーフィンの全米オープンで日本人初の優勝という快挙を成し遂げた大原洋人選手(19)も地元出身のプロサーファーなのだ。
※「大原洋人選手」の記事はこちらからご覧ください。
いまだ決定していない2020年「東京オリンピック」のサーフィン会場はいったいどこになるのか?
世界のトッププロサーファーのダイナミックなサーフィンをぜひ間近で観戦したいと思ってしまうのはエルだけではないだろう。
今後も、2020年「東京オリンピック」のサーフィンに注目していきたいと思う。