2014年4月に、千葉県印西市で発生した振り込め詐欺の犯人は18歳の少年だった。
2月24日午前、母親に付き添われて宮城県警仙台東署に出頭したという。
千葉日報より引用。
千葉県警が現金受け取り役「受け子」の男の映像を公開して捜査していた印西市の振り込め詐欺事件で、県警は24日、詐欺の疑いで仙台市宮城野区の無職少年(18)を逮捕した。少年は受け子とみられ、同日午前、母親に付き添われて宮城県警仙台東署に出頭した。少年は映像の男が自分だったことは認めているが、「頼まれて行った」などと詐欺行為への関与は否認しているという。
県警によると、少年は「テレビで流れている犯人の映像は俺に間違いない。東京都内の公園で会った30歳ぐらいの男の指示でやった。(被害男性から受け取った)紙袋は都内の公園のトイレ近くに置いた」と供述。県警は少年の身柄を印西署に移して詳しく調べる。
県警は19日、北総鉄道千葉ニュータウン中央駅のロータリーで男が現金1千万円入りの紙袋を受け取る動画や、タクシー内で男が「指示役」とみられる人物と携帯電話でやり取りする様子の音声付き動画を公開して情報提供を呼び掛けた。24日までに計66件の情報が寄せられ、約半数が話し方から男と仙台市周辺の関係を指摘。少年を名指しした通報もあり、捜査を進めていた。
逮捕容疑は仲間と共謀し、昨年4月10~11日、印西市内の会社員男性(64)方に長男をかたって電話をかけたうえ、「株で2千万円損し、会社の金で補てんした。会社をクビになるので、半分の1千万円を用意してほしい」などとだまし、11日午後、同ロータリーで1千万円を詐取した疑い。県警は共犯がいるとみて、グループの全容解明を進める。
◆「成人と判断」 少年の映像公開で県警
県警は今回の映像公開について「映像の男がどんな人物か特定できていなかった。少年の可能性も検討したが、複数の捜査員で確認するなどして成人と判断した」と説明。今後の公開捜査に関しては「他の捜査手法との関係や社会的な反響などの諸要素を事件ごとに考慮したうえで、必要かどうか検討する」と述べた。