元交際相手の車にGPS取り付けた事件
元交際相手である女性の乗用車に衛星利用測位システム機器(以下、GPS発信機と表記)を取り付けて居場所を特定し、行動を監視するなどのつきまとい行為をしたなどとして、警視庁は11月10日までに、ストーカー規制法違反の疑いで神奈川県川崎市多摩区南生田7の会社員、O容疑者(58)を逮捕した。
警視庁によると、同容疑者は取り調べに対し、「彼女に未練があり、行動を知りたいと思った」などと容疑を認める供述をしているという。
GPS発信機の位置情報を悪用してストーカー行為
逮捕容疑は、9月25日~10月19日、東京都内に住む40代の女性派遣社員が使用している乗用車の左側後輪付近や底部に計2回GPS発信機を取り付けたり、勤務先の周辺で待ち伏せ、同女性宅に押し掛けたりするなどのストーカー行為を繰り返したとしている。
同容疑者は、2013年から同女性と交際し、別れた後もメールや電話で復縁を迫っていたようだ。
警視庁は、7月下旬に同容疑者からメールや電話で復縁を迫られているという同女性から相談を受け、7月と9月の2回、同容疑者に対して口頭で警告するが応じなかった。
そして、10月4日に捜査員が同女性の乗用車を確認したところ、装着されたGPS発信機を発見したため取り外しているのだが、同容疑者は10月9日頃に再び別のGPS発信機を取り付けた疑いがあるという。
同容疑者が、同女性の乗用車の位置情報をプリントアウトしたとみられる紙を複数所持し、同女性宅周辺をうろついていたことから事件が発覚した。
警視庁は、携帯電話・スマートフォン・パソコンなどを使って行動を監視していたとみて調べている。