自転車サドル裏にGPS取り付けストーカー行為
自転車のサドル裏に取り付けられていたGPS
2014年10月16日、京都府警右京署は知人女性(26)の自転車のサドル裏に衛星利用測位システム(GPS)機器を設置し、自宅近くで同女性を見張るストーカー行為をしたとして、ストーカー規制法違反の疑いで京都市右京区の会社員の男(43)を書類送検した。
同女性は、周辺に同じ男が現れることを不審に思うようになり、8月26日、自転車のサドルに手をかけたところ、サドルの裏側に黒い袋が取り付けられていることに気付き、同署に通報した。
同男は、2011年秋頃から、同女性にストーカー行為を繰り返していたという。
同GPSは、平成24年春にインターネットで購入したとみられ、「これまで数回取り付けた」と供述、「好きになってしまったが、自分の気持ちを伝えられなかった。一度は取り付け行為をやめたが、恋愛感情を捨てきれず、やめられなかった」と容疑を認めている。
書類送検容疑は、7月5日と8月20日夜、自転車のサドル裏にGPS機器を取り付け、同市に居住する同女性自宅付近で行動を見張るなどした疑い。
まず、同男は同女性が以前勤務していた大型スーパーに客として訪れて好意を持ち、仕事を終えて自転車で帰宅する女性の後を尾行して自宅を探り当てた。
さらに、その後の行動を確認するため、2012年春ごろにインターネットで小型のGPS機器(縦5.5センチ、横3センチ、幅1.5センチ)を購入し、強力磁石とともに黒い袋に入れてサドルの裏に張り付けた。
同GPSには通信機能はなく、移動経路データの確認には機器の回収が必要だったため、約1週間後に回収している。
そして、同女性の自転車での移動経路データをパソコンで閲覧し、再び取り付ける行為を繰り返した。
同男は、同女性の自宅周辺以外にも、GPSで収集した移動経路データを参考に訪れそうな場所で待ち伏せすることもあったという。
同GPSにはリアルタイムな通信機能はなく、約1週間後に回収している現状から、取り付けた日の移動経路を記録するタイプの「GPSロガー」だと思われ、安いものならインターネットなどで4,000円程度で購入できる。
このストーカー事件をきっかけにした模倣犯が現れないとよいのだが・・・。