個人情報を聞き出す不審な電話に要注意
10月に始まるマイナンバー(個人番号)制度。
これに便乗して、4月頃から全国で個人情報を聞き出そうとする不審な電話が増えているという。
マイナンバーは、基本的に1人が1つの番号を利用するものです。
この番号が漏えいし、不正に使用されるおそれがある場合を除いて一生変更されない。
発行は、各市町村から住民票の住所地にマイナンバーの通知が送られ、外国籍でも住民票のある人は対象となるので、住民票の住所と異なる住所地に居住している人は、現住所地に住民票を移す必要がある。
このマイナンバーの通知後に市町村へ申請をすると、2016年1月から身分証明書や様々なサービスに利用できる個人番号カードが交付される。
この個人番号カード記録されるのは、券面に記載された氏名・住所・個人番号などのほか、電子証明書などに限られ、所得などのプライバシー性の高い個人情報は記録されない。
便利な機能としては、e-Taxなどの電子申請が行える電子証明書が標準搭載され、図書館利用や印鑑登録証などの地方公共団体が条例で定めるサービスにも利用できるという。
また、既にお持ちの人も多い住基カードは有効期限まで利用できるのだが、個人番号カードとの重複所持はできないようだ。
これらの制度を逆手に取った新たな手口の振り込め詐欺なども発生しそうな予感だ。
2015年9月15日 読売新聞
マイナンバーに便乗、個人情報聞き出す不審電話
10月に番号通知が始まるマイナンバー(共通番号)制度に便乗し、個人情報を聞き出そうとする不審な電話が目立っているとして、国民生活センターは15日、注意を呼びかけた。
同センターによると、不審な電話に関する相談は、全国で4月頃から増えている。北関東に住む60代女性は、行政機関を名乗る者から「マイナンバー制度が始まると手続きが面倒になる。至急、振込先の口座番号を教えてほしい」との電話を受け、不審に思い、相談を寄せた。また、四国に住む70代男性は「早く制度の手続きをしないと刑事問題になる」と言われ、すぐに電話を切ったという。
このほか、女性が自宅を訪ねて来て、「マイナンバー制度の導入に伴い、個人情報を調査中だ」と資産や保険の契約状況を聞き出そうとしたケースもあったという。今のところ個人情報を教えてしまうなど、実際の被害に関する相談は確認されていない。
不審な電話は、事前に個人情報を収集しようとする悪徳業者か?
または、悪質な探偵事務所や興信所や、裏方である情報屋なのか?
現時点、誰がどのような目的で、個人情報を聞き出そうとしているかは不明だが、悪質な探偵事務所や興信所が調査対象者の個人情報を特定したいために行っている場合もあるかもしれない。
または、悪質な探偵事務所や興信所から個人情報特定の依頼をされた裏方の情報屋が行いそうな電調という手口にも似ている。
いずれにしても、一生もののマイナンバーは安易に人に教えたりせず、厳重に管理してください。