2014年5月2日午前2時20分頃、大阪市平野区長吉長原西3丁目の路上で、
大阪府松原市に居住するスナックのアルバイト従業員Iさん(38)が、
ストーカー行為を行っていたM容疑者(57)に
刃物で刺されて殺害される事件が発生した
同事件発生までの経緯は下記のような状況だった
M容疑者は2013年8月頃、Iさんがアルバイトをしていたスナックに客として訪れた
その後、同容疑者からIさんの携帯電話に電話やメールがしつこく来るようになったため、
2014年2月28日、スナックの経営者を交えて話し合い、
同店への出入りを禁止したという
しかし、翌日となる3月1日~3月2日にかけて、「殺される前に警察に電話してや。
頭を冷やす時間を最後にくれや」や、
「このメールを警察に見せて逮捕でもしてもらえ」
などという内容のメールが計33回に渡り、送信されてくる
このため、Iさんは3月2日に自宅の最寄りとなる松原警察署に、「一方的に好意を寄せられ、しつこく電話やメールが来る」と相談している
警察は、相談のあった日のうちに同容疑者に電話をし、口頭で注意したが、その後も執拗なメールが続いたため、
3月12日に警察署に呼び出し、
「ストーカー規制法」に基づき文書による警告をした
警察は、同容疑者から送信されてくるメールに脅迫するような表現の文言
があった現状から、Iさんに刑事告訴や、自宅を出て身を隠すよう勧めたが、
「家族がいるので1人で暮らすことは出来ない。
自宅に来たらすぐに警察に連絡する」と話し、断っている
その後、メールが送信されてこなくなったため、警察は危害が加えられる危険性は低いと判断し、
月に1度、電話をして被害がないか確認していた
4月4日に警察が電話をした際、「もう何もありません。ありがとうございます」と話していたという
警察は5月2日、月に1度の確認の電話をする予定だった