「ポケモンGO」2016年7月22日配信
アメリカやドイツなどの海外30カ国以上ですでに先行配信され今や話題沸騰となっているスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」。
今や世界中で社会現象となりつつあるのだが、本日2016年7月22日午前にアジア圏内では初めて日本で配信を開始したと開発会社が発表した。
この配信発表を後、提携企業である「日本マクドナルド」では「ポケモンGO」内に日本国内の全店舗を登場させ、さまざまなアクションができる新サービスを提供すると発表した。
すでに「日本マクドナルド」は、「株式会社ポケモン」「ナイアンティック」と単独パートナーシップを締結しており、約2,900店舗すべてが「ポケモンGO」ゲーム内で「ジム」や「ポケストップ」になっており、各ユーザーがポケモンと戦ったり、さまざまな道具を手に入れることができる実在する特別な店舗となった。
また、アメリカでは配信開始からユーザー数が6,500万人を超える大ヒットゲームとなっており、ゲームと連携したレストランやカフェなどは売り上げが増加するなどしているため、経済的効果なども期待されている。
ポケモン「発祥の地」である日本では、すでに夏休みに入っている子供達、勤務中の会社員なども待ちに待った「ポケモンGO」をいち早くダウンロードし、モンスターを確保するために街中を歩き回り、各地の「マクドナルド」店舗付近には多数のユーザーが立ち寄っているという。
海外では「歩きスマホ」による事故やトラブルなども相次いでいるため、異例ではあるが日本政府は安全に配慮して遊ぶように配信前から注意を呼びかけているくらいなのだ。
今回はこのゲームアプリ「ポケモンGO」についてお伝えしていきたいと思います。
スマートフォンゲームアプリ「ポケモンGO」とは?
スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」は、「任天堂」などが出資し、持分法適用会社である「株式会社ポケモン」がプロデュース。
アメリカ・グーグルからスピンアウトし、「任天堂」が出資しているゲーム会社「ナイアンティック」が開発と販売を手掛けている。
ゲーム内の画面はスマートフォンのカメラ機能と位置情報を把握するGPS機能を利用しており、今までのバーチャルな風景ではなく、目の前に実在しているリアルな風景の中に現れるキャラクターに「モンスターボール」を投げて捕まえたり、近くにいる自分以外の「ユーザーと対戦」したりできる。
また、ポケモンは「モンスターボール」でGETするだけでなく、ポケモンのタマゴからも出会うことができる。
ポケモンのタマゴは、時折「ポケストップ」という場所から入手することができ、プレイヤーがたくさん歩くことで孵化させることができるのだ。
ゲーム内ではプレイヤーが実際に2km歩くことでポケモンのタマゴを孵化させることができるらしいのだが、電車や車などの移動はカウントされない可能性もある。
たくさん歩かなければならないタマゴだった場合、孵化した時には激レアモンスターだったなんてこともありそうだ。
「ポケモンGO」のインストールは現在、アクセスが集中しているためかダウンロードがしにくい状況が続いているという。
「ポケモンGO」のメリットとデメリット
ゲームをする際のメリット
今までのスマートフォン向けゲームアプリにはない要素である「外に出なければいけない」という点だろう。
今までのスマートフォン向けゲームアプリは、スマホ1台と充電できる環境が整っていればよいので、ユーザーは外出することが少なく、自宅などに引きこもってしまいがちだった。
また、今までのゲームでは課金型のガチャガチャでレアキャラを出したいあまり、親に無断でクレジットカードを利用して課金し、何十回、何百回とガチャガチャを回していたなんてニュースも度々あった。
この「ポケモンGO」では基本プレイは無料だが、やはりモバイルアプリなので課金要素はある。
しかし、これまでのゲームアプリのようなレアキャラやレア武器などをGETするための課金制ガチャではなく、「ポケコイン」というアイテムを購入して「モンスターボール」などの、ゲームに役立つアイテムを購入するためのものだという。
「ポケモンGO」では、アイテムを入手するためのアイテムを課金要素としているため、他のゲームアプリでよく聞く「リセットマラソン(リセマラ)」はあまり意味がないという可能性が高い。
ゲームアプリの「リセマラ」とは?
「リセットマラソン」という名称の略です。
その言葉の通り、ゲーム開始時にレアキャラを出すまで何度もインストールとアインストールをマラソンのように繰り返す行為のことを指しています。
ゲームをする際のデメリット
これまでのゲームアプリでは外出していなかったユーザーが、「ポケモンGO」にハマればハマるほど、昼夜を問わず、外出して歩き回ることが推察される。
現在、日本の学生達は夏休み中なので、モンスターに出会いたいばかりに未成年が深夜徘徊したり、立ち入り禁止区域に侵入したりすることも考えられる。
また、スマホ画面を凝視したまま進行する「歩きスマホ」の姿勢となるため、階段や駅のホームなどで予想外の転落をしたり、障害物に衝突したり、段差などで転倒したりすることもあるだろうし、場合によっては知らず知らずのうちに車道に入ってしまい交通事故などに巻き込まれるといったトラブルも考えられる。
実際に、アメリカ中西部のオハイオ州の原発では、10代のユーザー3人が「ポケモンGO」でモンスターを発見するため、敷地内の駐車場に無断で侵入したケースがあった。
日本でも「ポケモンGO」のユーザーなどが、原発の構内に立ち入ることがないよう注意し、警備を強化するよう呼びかけているという。
スマートフォンゲームアプリ市場は戦国時代
日本のスマートフォン向けゲームアプリ市場では、既にミクシィの「モンスターストライク」やガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」といったゲームが多くのユーザーを保有している。
「任天堂」や「日本マクドナルド」関連企業の株価も、「ポケモンGO」の配信発表のニュースを受けて一時は上がるなど、企業を巻き込んだ「ポケモンGO現象の序章」が始まったようだ。
日本で本日配信された「ポケモンGO」は、競合のひしめくこの日本でどの程度のユーザーを保有し、ライバル達にせまることができるのだろうか?
また、スマートフォン向けゲームアプリが「日本マクドナルド」という企業と異例のタッグを組んだ相乗効果はいかほどになるのだろうか?
日本でも海外同様の社会現象を起こすこととなるのかが注目されるところだ。
今後も「ポケモンGO」関連のニュースから目が離せないだろう。
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