特殊詐欺の新名称は「電話de詐欺」
今まで、1本の電話から始まる特殊詐欺の名称は「振り込め詐欺」だったのだが、近年の特殊詐欺事件は犯人グループが被害者の自宅などを訪れて直接現金を受け取る手口が主流となっており、口座に振り込ませる詐欺はほとんどない。
このような特殊詐欺事件の実態に見合うような新たな名称を千葉県民に募集し、「電話de詐欺」となったようだ。
「電話de詐欺」は小学校6年生と中学校1年生が応募したという。
2015年8月1日 産経ニュース
防げ「電話de詐欺」 千葉県警が新名称発表 3万9000点から選ぶ
千葉県警は1日、振り込め詐欺などの特殊詐欺を言い表す新たな名称として、「電話de(で)詐欺」を選んだと発表した。今後、特殊詐欺への注意を呼び掛けるポスターや講演活動などで使っていく。
県民から応募のあった約3万9000点のアイデアの中から選んだ。特殊詐欺事件の大半は電話から始まることや、アルファベットが目に留まりやすいことから採用した。
県警によると、近年の特殊詐欺事件は犯人グループが被害者宅などを訪れて直接現金を受け取る手口が主流で、「(口座に)振り込め詐欺」という名称と実態が合わなくなっていた。
「電話de詐欺」は船橋市の小学6年、河原奈々さん(12)と浦安市の中学1年、西山涼音さん(12)がそれぞれ応募した。千葉県八千代市のショッピングセンターで開かれた名称発表会で、河原さんと西山さんは「これをきっかけに、被害に遭う人が減ってくれればうれしい」と話した。
これらの特殊詐欺事件は減少するどころか、年々形を変えながら増加傾向にあり、被害総額も億単位だ。
これから「電話de詐欺」という新名称がどこまで浸透するのかは皆無だが、少しでも減少傾向になることを切に願っている。